発達障害児の子育てと父親
発達障害に限ったことではありませんが
子育てではお母さん一人の力では
上手くいかない場合が多いです。
特にお子さんが発達障害の場合は
お父さんをはじめとする
他の大人の関わり方が重要です。
なぜ父親の育児参加が必要なのか
お子さんの二次障害を防ぐためにも
父親の適切な子育てへの参加が必要
最近では男性も育児に参加するイクメンが
子育てには重要であると言われています。
しかし発達障害のお子さんの子育てには
通常の育児の他にも
発達障害に対する理解が必要になります。
男性はお子さんと接する時間が短くなりやすく、
発達障害に対する理解があまりない場合があります。
特に発達障害のお子さんは
勉強に集中できない
家族のルールを守らない
衝動的な行動をとる など
親としては頭が痛くなる行動をとりやすいです。
もし父親が発達障害に対して理解していないと
お子さんを叱る場面が増えてしまうでしょう。
お父さんの中には
子供は厳しく育てるもんだ
と思っている人も多いと思います。
ですが発達障害の場合は
厳しくすれば問題が改善されるわけではありません。
もちろん悪い事は悪いと教えることは必要ですが
ただ叱るだけではお子さんの自尊心を傷つけ、
結果的には不登校やひきこもり、非行といった
二次障害を引き起こす可能性が高くなります。
発達障害の教育では一貫性のある教育が欠かせません。
お母さんとお父さんで対応が違うと
お子さんは混乱してしまい、
パニックを起こすこともあります。
まずは夫婦でしっかりと
発達障害についての基礎知識を学び、
適切な支援をすることが大切です。
父親に育児に参加してもらう3つのポイント
父親が育児に参加してくれない
教師をしていたとき
このような相談をたくさん受けてきました。
ココでは父親に育児に参加してもらうポイントを
あげてみたいと思います。
お子さんが発達障害であることを認めさせる
発達障害を持つお子さんの教育で
夫婦仲が悪くなってしまったというケースは意外と多いです。
これはお父さんが
お子さんの障害を理解していない場合に
起こる場合があります。
またお父さんは
育児検診などへ参加する機会も少なく
お子さんの障害について
専門家やお医者さんと直接お話する機会も少ないと思います。
まずはしっかりと自分の子どもが
障害を持っているという事実を共有し、
障害の特性とお子さんの特徴を
理解してもらいましょう。
何をしてほしいか具体的に教える
ご家庭によって必要としている支援は異なると思います。
お子さんに対して
あなたとお父さんで同じ対応をすることが
大切です。
ほとんどのお父さんは
あなたよりもお子さんと接する時間が少なく
お子さんの行動パターンを把握していない場合が
多いと思います。
なのであなたがお子さんに対して
心掛けている事、してほしい事を明確にし
よく話し合うようにした方が良いでしょう。
特に発達障害のお子さんの場合
一般的な子育ての方法とは違った対応が必要なため
普段からあなたがどのように接していて
父親に何を望むのかを
具体的に説明してあげてください。
男は子育てに関しては未熟な場合が多いので
出来るだけ
細かく、具体的に教えてあげたほうがいいでしょう。
批判より先に感謝する
男は金星から、女は火星からやってきた
これはアメリカの
ジョン・グレイという人の著書ですが、
男性と女性では脳の構造がまったく違うのです。
とある心理学の世界では
男性は単細胞だと言われています。
そして男性の多くは
言葉を察することが苦手です。
よく女性から
あの人、何にもわかっていない
という言葉を聞きますが、
男性は具体的に言われなくてはわかないのです。
そして男性は多かれ少なれ
プライドを持っています。
これは男性の生まれながらの本質のようなもので
プライドを傷つけられることを何よりも嫌います。
逆に小さなことでも感謝されると
プライドが満たされ、もっと頑張ろうという気になります。
男性のプライドは
何かを成し遂げようとする本能のようなものです。
そして成し遂げた後は
さらに上のステップへと進みたくなります。
男性はミッションをこなすことに
やりがいを感じるのです。
なので、まずはお父さんに
感謝の心を伝え、その後で
次の課題を与えてあげると良いでしょう。
働き者のあなたからすれば
お父さんの育児は未熟かもしれません。
ですがその未熟さを指摘するよりも
まずは一言「ありがとう」と
ストレートに伝えてみてください。
男性は自分を必要としてくれる女性に対して
尽くしたくなるものです。
発達障害の子育ては
夫婦の力を合わせる必要があります。
まずはあなたから一歩
旦那さんに歩み寄り、
お子さんのためにも
感謝を伝えてみてはいかがでしょう。
お父さんを育児に参加させるポイント
- 発達障害とお子さんについてキチンと話し合う
- やってほしい事を具体的に教える
- ありがとうを伝える