学習障害・LDについて

LD(学習障害)という障害があります。

 

計算はできるのに文章が読めない
漢字をよく間違える
テストの成績で得意・不得意が激しい など
学習面で特徴のあるつまずきや
特定の物事の習得が困難などの特徴があります。

 

このようなLDの特徴を持ったお子さんは
学習面・行動面・適応面に困難を持ちやすく、
いじめや不登校といった問題を抱えてしまう場合もあります。

 

まずはLDについての
基本的な特徴を把握し、
適切な支援のポイントを知りましょう。

 

LDってなに?

LDとは学習障害のことを言います。
知的発達には明確な遅れがないのに、
ある特定の分野の学習のみ苦手としている子どもについて言います。

 

心理学者で東京学芸大学の名誉教授である
上野一彦先生によると、LDの子供たちには
以下のような学習困難があるようです。

  1. 学力の困難(読み・書き・算数))
  2. ことばの困難(聞く・話すなどコミュニケーション力)
  3. 社会性の困難(ソーシャルスキル)
  4. 運動の困難
  5. 注意不集中・多動による困難

原因については不明な面が多いですが、
中枢神経系に機能障害がみられるという推論があります。

 

これはADHDの子ども達にも言えることですが、
すぐに判別がつく障害ではないため、
周囲の人間、特に教師や親から
本人の「努力不足」「怠け」と捉えられてしまうケースがあります。

 

つまり大人がLDに気づかず
「もっと勉強しなさい!」「なんでこんなこともできないの!」
と叱ることで子どもが
「自分はダメな人間なんだ」と
思い込んでしまうことで
自己肯定感が低くなってしまい、
不登校やうつ、他者への暴力行為につながることもあります。

 

また子供たちの間でも
特定の作業などが苦手なことによる
いじめや仲間外れが起きやすくなる可能性もあります。

 

このページは

山口薫 編著

Q&Aと事例で読む

親と教師のためのLD相談室

を参考にさせていただきました。