ADHD・LDと他の障害の違いについて
注意欠陥多動性障害(ADHD)と学習障害(LD)は
発達障害として同じカテゴリーに分けられており、
両方の障害が重なっている場合も多いです。
しかしよくある誤解として
ADHDと知的障害を同じものと勘違いしている人も大勢います。
ココではADHD・LDと知的障害の違いについてまとめました。
ADHD・LDは知的障害ではない
ADHDやLDには知的な発達に遅れではなく、
知的な障害ではありません。
もともと、ADHDの症状は、通常の学校や社会で
通常の発達をしている子どもを基準として考えられてきました。
知能が大きく遅れている場合を知的障害といい、
知能検査で判別されます。
- ADHD・LDは知能の遅れではない
- 知的障害は知能検査などで明らかにされる
- ADHDとLDは判断基準が違う
- ADHDとLDは合併して現れることが多い
ADHD・LDと自閉症スペクトラム障害の違い
自閉症のお子さんは多動的で衝動的な場合が多くADHDとよく似ています。
ADHDと自閉症との大きな違いは
コミュニケーション障害の違いが大きいです。
自閉症のコミュニケーションは一方的で
相手と相互的なやり取りを苦手とする場合が多いです。
また自閉症は物事への対応も苦手とされています。
自閉症のお子さんには常同行動(常に手をヒラヒラさせるなど)がありますが、
ADHDのお子さんにはほとんど見られません。
ADHDと自閉症の両方の診断基準に当てはまる場合は
自閉症と診断されることになっています。
- 自閉症とADHDは多動性・衝動性の点でよく似ている
- ADHDは相互的なコミュニケーションができるが、自閉症は一方的なコミュニケーションになりやすい
- 自閉症には常同行動が見られるがADHDではほとんど見られない
- ADHDと自閉症の両方の診断基準に当てはまる場合は自閉症と診断される