LD・ADHDの子育てのポイントについて
発達障害のお子さんの子育てで大切な事は
しっかりとお子さんの特性を把握し、理解することです。
発達障害のお子さんの子育てで
注意する点をまとめてみました。
LD・ADHDの子供とどう接すればいいの?
一言に発達障害と言っても
その症状などは人それぞれ全く違ってきます。
先ほどもADHDには薬物投与が有効な場合があると書きましたが、
必ず専門の先生とよく相談した上で判断してください。
ここでは個別のお話ではなく、
元高校教師でカウンセラーの私自身の考えとして
LD・ADHDのお子さんとの一般的な接し方について
お話させていただきます。
※子供は一人ひとり別な人格を持っています。
私の考えを鵜呑みにせず
しっかりとご自身でお子さんを理解し、
身近な先生やお医者さんともご相談してください。
LDやADHDの子は叱った方が良い?
まず前提として
回りの大人の方がしっかりとお子さんの特性を把握していることが大切です。
例えば
障害のせいで算数ができないお子さんをいくら叱っても
お子さんの自尊心を大きく傷つけることになり、
学習の成果は得にくいと考えられます。
しかし全てを見過ごすのも問題です。
例えば暴力などは善悪の区別がつくはずです。
また全く努力をせずに障害のせいだと決めつけて
勉強をおろそかにして良いわけもないと思います。
大切なのは
お子さんの能力をしっかりと見極め、
できたことを褒めてあげることだと思います。
私が教員としてADHDやLDの生徒を指導していたときは
得意な分野では徹底的に褒め、
苦手な分野はできたところまでを褒める
という教育法をしてきました。
つまり、出来ない事に目を向けるのではなく、
出来たところに目を向ける方が良いのではないかと思います。
そして次のステップを急がず、
少しずつ出来るようにしていけばよいと思います。
100点満点のテストで30点を取ることができたら、
その30点をたくさん褒めてあげるのです。
そしてお子さんが自分とお友達の違いを意識し始めたら、
「人には得意・不得意があるから
少しずつ出来るようになればいいよ」と
お子さんを優しく励ましてあげると良いと思います。
またその際に
エジソンやアインシュタインなどの偉人の話をしてあげるといいでしょう。
私のお気に入りは
武田鉄矢さんの
「世界はグー・チョキ・パー」を聞かせてあげることでした。
ところがあるんだ ムキ フムキ
エジソン 国語はレイテン
アインシュタインは 鉄棒 超 ヘタ
ラクダイ生
一番が ひとつ あれば いいんだねえ
放課後 元気は クラスで一番だよ
子供は グー チョキ パーで 学校楽しくなる
みんなちがうから あいこでしょ
そしてこれが一番大切なことですが、
一人でお子さんの事を背負わず、
学校の先生、カウンセラー、お医者さんなどと相談し
学習環境を良くしてあげることが
お子さんの自尊心を養い、
社会性を身に着けていくことにつながると思います。
このページは
山口薫 編著
Q&Aと事例で読む
親と教師のためのLD相談室
を参考にさせていただきました。