発達障害の子育てで悩まないために
子育てで悩まないために発達障害を理解しましょう
私が教員として働いていたとき、
発達障害があるお子さんを育てている多くのお母様方から
不安の声を聴いてきました。
発達障害の難しさは複数の障害が重なっていることが多々あり、
同じような症状をもつA君とB君でも
違った対応が必要になることが多いという事だと思います。
私も発達障害を持つ子供たち20人ほどが集まったクラブを持ったことがありますが、
教科書のやり方や経験則が通じない子も多く見てきました。
今ではほとんどの学校で
発達障害を持つ生徒への配慮がなされるようになってきましたが、
私をはじめ、現場の教員のほとんどは試行錯誤の日々を過ごしてきました。
まして、お子様を持つほとんどのお母様は
教員やカウンセラーなどの勉強や訓練を受けていないことでしょう。
そんな時、ある日突然わが子が発達障害と診断されたら・・・
そのお気持ちは私の想像をはるかに超えたものだったかと思います。
中にはストレスから心身に悪影響を及ぼしてしまったり、
家庭環境が悪化してしまうようなケースも私の教員経験の中で多々ありました。
私も弟が発達障害をもっていて、小学校から不登校状態となり、
家族間がぎくしゃくした経験があります。
(今では彼は一人暮らしをし立派に生計を立ててます)
だから「私はあなたの気持ちがわかりますよ」と言うつもりは全くありません。
多くのお母様方は私より何倍、何十倍も苦悩していると思います。
よくネットなどの情報では発達障害についての相談の掲示板などに
- きちんと子供を愛しましょう
- しっかりと見守りましょう
- その子のペースに合わせましょう
- その子の個性を大切にしましょう など
「その通りだけど、じゃあどうすればいいのよ!」
と思ってしまうような情報が溢れているのではないでしょうか。
そしてだからこそココにたどり着いたのだと思います。
あらかじめ申しておきますと、
私は現在カウンセラーとして活動していますが、
あなたが現在抱えている問題を
魔法の薬のようにすぐに解決することはできません。
私にできることは、
あなた自身がお子様をより深く理解し、
ストレスや悩みで疲れた心を癒すお手伝いをすることです。
カウンセリングの重要な考え方のひとつに
臨床心理学者カール・ロジャーズのうちだした
パーソン・センタード・アプローチ(人間中心アプローチ)というものがあります。
これは簡単に説明すると
人間は誰でも問題を解決する力を潜在的にもっている
という考え方です。
つまり必要な知識を健全な精神状態で活かせば
問題の解決方法が自ずと見えてくるとも言えます。
私の役割は
発達障害についての知識を知ってもらい、
子育てや自分の人生に前向きになれるように
メンタル面からお手伝いさせていただくことです。
そしてあなたの子供が持っている
発達障害という特徴を理解することが
今の子育ての悩みを解決する大きな一歩であると思います。
冒頭に出てきたコヴィー博士の
理解されるようになってから理解される
は子育てだけでなく全ての人間関係に当てはまることだと考えています。
ここからは是非とも発達障害の基礎知識を理解していただき、
別の視点から子育てを見直すきっかけにしていただくことで、
あなたの子供自身への理解を深めることにつながり、
今の子育ての悩みを解決する大きな一歩になると願っています。