知識は愛であり光であり、未来を見通す力なのよ
-アン・サリバン(ヘレンケラーの先生)-
発達障害という言葉を知っているでしょうか?
最近では小説やドラマを始め様々なメディアで取り上げられるようになり、一般にも広く知られるようになりました。
ひと昔前では落ち着きがない子や変わった子としか認識されていませんでしたが、
昨今の研究の結果、生まれつき脳の発達が通常と違っていることが原因であるとわかってきました。
しかし発達障害という言葉ばかりが独り歩きをし、本当の意味で理解している方はまだまだ少ないと思います。
ココでは発達障害について正しい知識を知っていただくことを目的にしています。発達障害の特徴をきちんと把握することで、あなたの大切なお子様が何が苦手で、どのようなことができるのかを再確認することで、適切な愛し方ができるようになり、その子だけの魅力的な生き方につながるのではないかと考えています。
実を言うと私には発達障害の弟がいて、私の家族も障害と向き合いながらこれまで生活をしてきました。
当時私は小学校4年生か5年生ごろだったと思いますが、突然母から
「お前の弟は発達障害なんだよ」と言われ
「へっ?」となったことを覚えています。
それまでは一緒に学校に通ってきた弟が突然学校に行かなくなり、
母も弟を世話するために仕事を辞め、一日中いっしょにいるようになりました。
中学に上がると私は野球部に所属するようになりました。
朝から夜まで土日もなしに厳しい練習をしてきた私にとって弟は
「学校にも行かずに遊んでいるだけのやつ」という認識しかありませんでした。
そして何より母に向かって
「自分は部活で毎日がんばっているのに、どうして弟ばかりにかまっているんだ!」
という感情が生まれ、ストレスのはけ口として物にあたったり、
両親に反抗的な態度を取ったりしてきました。
高校を卒業し大学に入学すると私は心理学に興味を持つようになりました。
専攻は物理・化学でしたが、一般教養として大学で取得できる心理学の授業は全て受講し、
子どもの発達や教育にも興味を示すようになり、弟や母がいかに大変だったのかを知りました。
そして私は教員を目指す学生たちと一緒に「教職サークル」を立ち上げ、
教育の研究はもちろん、発達障害を持つ子供たちが通う特別支援学校と協力し、
ボランティア活動などを指揮するようになりました。
大学院を卒業した後は、発達障害などにより学校に通うことができない高校生のための学校で教員として就職をし、様々な障害を抱えた子ども達と学校生活を共にするようになりました。
そのような時、学校行事や保護者会などを経験する中で、子ども達だけでなく保護者の方も同様に悩んでいる姿も多く見てきました。
特にお母様の中には自分の子供と上手くいかずストレスを溜めていたり、進路について悩む方もいました。
その後私は同じように発達障害などの問題を抱える子供たちの学校の運営に携わるようになり、実質教職員のリーダーとして学校の運営も行うようになりました。この学校では自分の子供が発達障害を持っているために悩んでいる保護者、特にお母様方と入学相談会や入試などで面談をする機会もあり、学校教育だけではサポートしきれない保護者の心の問題について考えるようになりました。
現在では心理カウンセラーとしてこれまで接してきた私の母や保護者の方たちのように自分の子供が発達障害を持っているために苦しんでいる人の心を少しでも癒すことができればと思い活動をしています。
最後に、発達障害を抱えた子ども達は時に私たちを驚かせるような行動をとることも多いですが同時に私たちが思いもよらないような素晴らしい結果を出すこともあります。私がこれまで学校生活を共にしてきた子たちの中には
- プラモデルが大好きで商品レベルの作品を作りあげた子や
- クラブ活動で見事なリーダーシップを発揮する子
- 入学して初めて絵を描き始めた子が大好きな電車の絵で全国コンクールに毎年入賞し都内のある飲食店から絵を買い取りたいと言われた子
- 中学まで対人関係で学校に通えなかった子が有名専門学校の試験に合格、1年目から商業雑誌に掲載される成果をあげる
など高校生の時点なら私よりも素晴らしい成果を上げてくれた生徒が数えきれないほどいました。
そしてなによりお母様方が自分の子どもの成長に驚き、子育てへの自信を取り戻す姿もたくさん見てきました。
このサイトでは高校教師そして心理カウンセラーとして培った知識と経験から私なりのポイントをいくつかまとめてみました。
ココにあるものはあなたの正解とは限りません。
しかし小さな一歩を踏み出すきっかけにはなるかもしれません。
マザー・テレサの
愛とは大きな愛情をもって小さなことをすることです
という言葉があります。
100%でなくてもいい、
たとえ1%でもあなたの役に立つことができたなら、
あなたの悩みを1%でも和らげることができたのなら、
あなたの周りに素晴らしい変化が訪れると信じています。
ココカルを通じて少しでもあなたの心の負担を和らげ、前向きな心になるお手伝いができることを願っています。